はじめに
こんにちは、ど根性サラリーマンです。
今回は完璧主義からの抜け出し方について書きたいと思います。
この記事を見れば、
- いつも過剰に仕事に時間をかけ過ぎてしまう
- 絶対に妥協が許せず、辛い
- こうしなければいけない、こうあるべき、という理想に囚われ過ぎてしまう
といった悩みを解決させる手助けになると思います。
今回は、習慣化コンサルタントである古川武士さん著の、「力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣」をご紹介します。
力の抜きどころ 劇的に成果が上がる、2割に集中する習慣
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本書では「完璧主義思考」から抜け出し、「最善主義思考」を身につけるための33のコツが書かれています。最善主義思考とは、力の入れどころと抜きどころを見極めて、より無駄をなくし、限られた時間で最大の結果を出すことです。
過剰な完璧主義はビジネスでは弊害になる
大リーグのイチロー選手が理想とするバッティングフォームは究極の美であり、それの追求はまさに完璧への飽くなき追求です。黒沢明監督にしても、アップルのスティーブ・ジョブズにしても過剰なほどの理想主義であり、完璧主義でした。それらが彼らの卓越した成果につながっています。
しかし、一般のビジネスパーソンにとって過剰な完璧主義はむしろ悪影響をもたらすと筆者は考えています。
アスリートや職人のような職業では自分のこだわりや理想への飽くなき追求が人を感動させる。しかし、一般のビジネスパーソンは一つの仕事に没頭できる事は難しく、多くの仕事を同時に進める必要がある。限られた時間で結果を出すためにプロセスを最適化することが求められる。しかし過度の完璧主義はプロセスの最適化を邪魔します。私も仕事を抱えすぎて人に任せられず、疲れ果てることが多いです。一度それでうつ状態にまでなったこともあります。
習慣の専門家であり心理学も学んでいる著者は、完璧主義は性格ではなく、習慣だと主張しています。性格を変えるのは難しいかもしれませんが、習慣はコントロールすることができます。
完璧主義の種類
完璧主義には大きく分けて以下の3つの傾向があります。
- 二者択一の判断
- 過度の理想主義
- 否定の恐怖
1.二者択一の判断
この傾向が強い人は、100点か0点か極端に考えて失敗を過剰に怖がります。また、出来なかったかとを過大視して自分を責め、自己嫌悪に陥ることがあります。とてもきちんとしていて正確性にこだわる性格ですが、状況に応じて柔軟に自分の計画や行動を変更するのが苦手です。
2.過度の理想主義
この傾向が強い人は、理想主義でどんな仕事にも高い行動基準、完成基準を設けます。結果、一つの仕事の完成に多くの時間がかかりがちです。簡単に妥協してハードルを下げることに強い傾向があります。
3.否定の恐怖
この傾向が強い人は、人からの拒絶や評価を気にしすぎるあまり、空気を読みすぎて行動できなかったり、決断できないことがあります。
本書では15の質問で完璧主義の思考傾向を診断するテストがあるので気になる方は、是非ご一読ください。
完璧主義から抜け出すコツ3選
本書では完璧主義から最善主義へと考え方を変えて、上手く力を抜く33個のコツを紹介しています。今回はそれぞれのタイプに対して厳選した3つのコツをご紹介します。本書に掲載されている複数のコツを一つにまとめている部分もあります、ご了承ください。
1.二者択一の判断
- 完璧主義の人は着手が遅く先延ばしする、上手に力を抜く人は小さく始めてすぐやる
- 完璧主義の人は一発目で完璧を目指す、上手に力を抜く人はまずたたき台を作り、徐々に精度を上げる
- 完璧主義の人は百点か〇点で考える、上手に力を抜く人はグレーゾーンで柔軟思考をする
2.過度の理想主義
- 完璧主義の人は無制限に頑張る、上手に力を抜く人は制限を設けてがんばる
- 完璧主義の人は丁寧すぎてスピードが遅い、上手に力を抜く人は多少荒いがスピードが速い
- 完璧主義の人は妥協することが許せない、上手に力を抜く人は戦略的に妥協して最適化する
3.否定の恐怖
- 完璧主義の人は弱点を克服しようとする、上手に力を抜く人は強みを活かす
- 完璧主義の人は全て「自分のせい」だと落ち込む、上手に力を抜く人は「自分のせい」だけではないと割り切れる
- 完璧主義の人は八方美人になる/全員の合意を目指す、上手に力を抜く人は一部の人に圧倒的に支持される/キーマンの根回しを徹底する
まとめ:完璧主義思考から最善主義思考へ
今回は完璧主義のタイプとそれから抜け出すコツについてご紹介しました。
私自身も仕事に取り組んでいると、たまに全て完璧に全力でやらないといけないのではないのか?という考えに襲われる時があります。その結果、逆に何もやる気が起きないということが多かったです。この感覚はなんだろうとずっと不思議に思っていた際に、本書に出会いました。本書を読んでこの考え方が完璧主義と分かり、とても気が楽になりました。今回の記事が皆さんの悩みを解決するきっかけとなれば嬉しいです。
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